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2018年5月12日土曜日

CB345 Drum Brake Project 7 (完)

ブレーキアームと連結ロッドの表面処理を考えます。

特に連結ロッドは高炭素鋼であるS45Cの六角棒から削り出したので、
メッキを行った場合には水素脆化が気になります。

何はともあれ、下処理のためにブレーキアームをポリッシュ。
僕はポリッシュ作業が超苦手なのでASK MCに依頼しました。

さすがピカピカ♪



水素脆化対策のベーキング処理をしてくれるメッキ屋さんを近場で見つけました。
高村工業所さんです。

電話すると、
『新品ピカピカの仕上がりを期待する人のクレームが多くて、バイク関係の部品は基本的に受け付けていない。』との回答でしたが、

「クレームしないのでお願いできませんか?」と訊いたら、快諾してメッキ処理して頂けました。
メッキとベーキング処理も完了!



いよいよ本組みと思ったら、
連結ロッドのネジ山がメッキで太ったために修正が必要です…

ロッドの一端側はM6 正ネジですが、他端側はM6 逆ネジ(左ネジ)
そんなマニアックなダイス持ってないよ。。

Monotaroで注文。「L」の文字が見えますか?



ダイスでネジ山修正。いちいち金と手間がかかります(涙)



クレビスピンはガンブルーで黒染め



吸った揉んだ(By チャッカーズ)して、ようやく完成!



興味ある人は居ないと思うけど、各部のクリアランスはこんな感じ
















CB345ドラムブレーキ完成!
自己満足度200%、自分の手を汚して作るチョッパーは最高だな!!

2018年4月24日火曜日

CB345 Drum Brake Project 6

まったく人気のないCB345ドラム製作記。
餅福 浅井様よりどこを改造しているのか分からない、とお便りを頂きました。

なので、まずはオリジナルのドラムブレーキの写真を貼ってみます。
Original



それを改造したのがこちらのCB345ドラムブレーキです。
Modified



左右のブレーキアームをつなぐ連結ロッドが、
アクスルシャフトよりも下側の位置に変わった事が分かるでしょうか?

このリンク組み換えは犬チョッパーさんのアイデアの真似です。

犬チョッパーさんはCB450のドラムでやっていたけど、
私はHONDAの違うモデルのドラムブレーキへ応用したんですね。

純正のブレーキワイヤー 部品番号 45450-329-010 も手に入れたので、いよいよ車体に組み付けます。
(あ、純正のワイヤーを使用できる事もポイントです!)



リンクの動きを見て下さい!!

Moroshiさん(@moroshi35)がシェアした投稿 -

この日の夜に早速走りに行ったんですが、ブレーキの効きもバッチリ!
右側のブレーキアームの調整なんてオリジナルよりも楽チンですよ~

正体不明で美しいドラムブレーキだなぁ、
と動画を見ながら自画自賛するのです♪

これで90%完成でしょうか。
あとは、左ブレーキアームと連結ロッドの表面処理をどうするか考えて完成です。

2018年4月10日火曜日

CB345 Drum Brake Project 5

使用予定のバッキングプレートを見ていると何か違和感



分かりますか??
鋳型の原型がダメだったのか、本来抉れているはずの部分が…



普通の形状はコレですからね。HONDAミステリーってヤツでしょうか??www
通常のバッキングプレート


当然、ベルトサンダーで削って修正。



ブラスト当ててこんな感じ。



ライン甘いぜ!ってツッコミは無しでお願いします。

2018年4月3日火曜日

CB345 Drum Brake Project 4

リンケージを組むためにモディファイが必要なのはアームだけではありません。

まずは連結ロッド
CB450純正より25mm短いロッドを設計



いつものASK MCに依頼して六角棒から旋盤加工



上がCB450純正の連結ロッド、下が製作してもらったショートバージョン



次に、リターンスプリングもアームを6mm短くしたものを用意します。
これは大阪の冨士発条製作所でお願いしました。

自分もバネ製作を依頼しようと安易に考えたアナタへ、2000円くらいで造ってくれるから頼んだ方が良いよマジで!笑

左がCB450純正バネ、右がショートバージョンのバネ



短くなっているの分かります?
CB450純正
Shorten




かなりの手間がかかって、やっとここまで。
犬チョッパーさんのアイデアを真似したんだけど。

でも格好良いなぁ、このブレーキ!
思い描いたものを自分で形にしていく楽しさってね~



眺めてニヤニヤするのです♪
純正改は男のロマン。トホホ

2018年3月29日木曜日

CB345 Drum Brake Project 3

これは研究用に買ったSR400のドラムブレーキ


SRは初めから理想のリンケージスタイルです。
トランダがHONDAエンジンじゃなければ、SRのドラム使えて楽だったのに…

注目したのはリンケージの結合方法




そうか!やっぱメーカーの純正を研究するって大事よね~!

HONDA純正に倣ってリベット留めか、見た目の良くないボルト留めか、
の2通りの方法しか頭に無くて見落としてた。
クレビスピン留めという方法があったのね♪

とは言え既製品で丁度良いサイズがあるわけ無いので、
各部の採寸してクレビスピンの設計


ASK MCに旋盤加工で作ってもらいました



CB450ブレーキアームのクレビスに嵌め込む



寸法に不具合ない事を確認。
ブレーキアームの連結方法が決まりました!!



私の足りないアタマなりに、一生懸命考えて進めています。

2018年3月25日日曜日

CB345 Drum Brake Project 2

ブレーキアームをモディファイします。
クレビスを外すためにリベットの頭をベルトサンダーで削り飛ばして


分離


アームにΦ6の孔開け


クレビスの孔もΦ6に揃えます


ちょっと思う所があって、
ワイヤーブラケット側もリベット留めを外します


スプライン部より上側の部分はもう使用しないのでカット


パーティングラインが揃うように削って


ウルトラマンセブンみたいな形にしてみました

表面処理をどうしようか悩み中です。
何か良い案を知ってる方は教えて下さい!

2018年3月20日火曜日

CB345 Drum Brake Project 1

フロントブレーキのモディファイを検討開始




張り合わせの板で出来たブレーキアームは格好悪いので、
CB450の鋳物アームを流用します。ミキシングビルドって奴です。

偶然にもスプライン径、アーム長さが一緒







CB450のドラムブレーキを使わない事は以前書きましたが、
構造を調べると大神戸 河田さんや犬チョッパーさんが何故にCB450を選んだのか理解することになる。


すぐに直面した問題はブレーキカム







分かり難いと思いますが、ブレーキアームが誤った角度に組まれる事を防止するため
スプラインの溝が全周切られていません。
つまりアームの取付角度を変える事は不可能です。
※ちなみにCB450のスプラインは全周切られています。

これはスプライン加工ができる業者を探すしかないと、
インターネットで検索してはメール。

50社くらいメールしたかな?
断られるメールばかり。
それならまだ良い方で返信すら来ない会社が半分以上。

そんな中、返事をくれたのが中西製作所さん。
「できますよ!こんなイメージですか?」って。





勿論、ブレーキカムを送って加工を依頼しました。
自分もスプライン加工を依頼しようと安易に考えたアナタへ、言っておくけど加工代は安くないよ。

加工の上がったブレーキカム!



全周スプラインが切れてます!
加工の芯出しで空いた中央孔がむしろ格好良い




仮組してみます




キター!!

ハブもちょっと洒落たバージョンを使ってるんだけど、
違いの分かる人が何人いるかな?

CB345 ドラムブレーキって名付けました。
プロジェクトスタートです♪♪